更新日:2018/08/09

電気を使う給湯システム。電気温水器とエコキュートはどちらがお得?

電気を熱源とする給湯システム

電気を熱源とする給湯システムには、電気温水器とエコキュートがあります。どちらも基本的にはお湯をつくって貯めておく、貯湯式の給湯器です(瞬間式の商品も一部あります)。貯湯式の給湯システムは、災害時の非常用水としても使うことができるので、万が一の備えとしても安心ですね。

電気温水器

電気温水器は、貯湯タンクの中にあるヒーターを電気で温め、そのヒーターでお湯を沸かします。電気料金の安い深夜時間を利用するので、経済的な給湯システムといえるでしょう。

但し、サイズ選びを間違えてしまうと湯切れしてしまうことも。昼間にお湯を沸かすと電気代が高くなってしまうので、一日に使う湯量をまかなえるサイズ選びをすることが大切です。

エコキュート

電気温水器は電気だけでお湯をつくりますが、エコキュートは空気の熱も利用します。エアコンでも使われる「ヒートポンプ」という技術を使って、空気中に散らばっている熱を集めて取り込み、その熱を利用してお湯をつくるシステムです。

オゾン層を破壊するフロン系冷媒ではなく、自然冷媒である二酸化炭素を利用するため、環境にも優しく、合理的な給湯システムといえるでしょう。エコキュートも湯切れを起こす可能性があるので、サイズ選びは慎重に。4人家族であれば、370Lまたは460Lが目安となるでしょう。

電気代や設置費用が安いのはどちら?

電気温水器とエコキュートの設置費用やランニングコストはどのくらいかかるのでしょうか? 370Lタイプを導入した事例で比較してみましょう。

イニシャルコスト

電気温水器もエコキュートも貯湯タンクはかなり大きく、エコキュートの場合はヒートポンプユニットの設置もしなければなりません。屋外に1畳程度のスペースが必要になります。

貯湯タンクやヒートポンプユニットは、転倒しないようにコンクリートで基礎をつくり、アンカーとボルトで強固に固定します。新設で設置する場合には、基礎工事に加えて、電気工事・配管工事が必要になります。

これらの工事と本体価格を合わせると、エコキュートの設置費用は、約40~60万円が相場となるでしょう。フルオートや高圧力などの機能がなく、給湯するだけのシンプル設計のエコキュートであれば、40万円台でも導入することができるようです。

電気温水器の設置費用は、約30~50万円が相場となっています。調べていると、びっくりするほど格安の業者も中にはありますが、必ず工事範囲や保証・メンテナンスなどを確認し、複数の業者から見積もりをとって比較するようにしましょう。

また、忘れずに確認しておきたいのが、お住まいの地域の補助金です。エコキュートの導入に対して補助金を申請できる自治体も多くありますので、はじめに確認しておきましょ

ランニングコスト

設置費用は、電気温水器に軍配が上がりましたが、ランニングコストはエコキュートの方がお得です。電気温水器は電気だけを熱源にお湯を沸かしますが、エコキュートは電気だけではなく、大気中の熱も熱源として利用できるからです。

但し、空気が冷えてしまう冬は利用できる熱が少ないので、エコキュートも電気でお湯をつくることになり、電気代は上がる傾向にあるようです。

夜間料金を利用して、3時間で貯湯すると仮定した場合、電気温水器の1日当たりの電気代は約190円、1か月概算で約5,890円となります。
エコキュートの場合は、年間の電気代の目安が15,000~23,000円といわれています。これを月額に換算すると、1,250~1900円ほど。電気温水器はエコキュートの約3倍のランニングコストがかかってしまうことになります。

最近では、設置費用は高いものの、補助金が出ることやランニングコストの面から、エコキュートを選ぶ人が多いようです。

まとめ

深夜電力でお湯をつくる貯湯式はお得である反面、湯切れの可能性があることがデメリットです。湯切れを起こしてしまうと、電気代の高い時間帯にお湯を沸かすことになり、貯湯式のメリットが薄れてしまいます。

日中家にいて家事や仕事をするご家庭や、オール電化を希望しないご家庭では、貯湯式はライフスタイルに合わない可能性も。

また、ミストサウナや床暖房などを導入したい場合は、その熱源もあわせて考えていく必要があります。導入したい設備は早めに決め、それから熱源のプランニングをしていくと良いでしょう。


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