更新日:2018/09/03

外壁のクラックとは? モルタル壁を選ぶなら知っておきたいクラックの種類と補修方法

クラックとは、住宅の外壁に入ったひび割れのことをいいます。美観を損なうという問題もありますが、その状態によっては、住宅の寿命を縮めてしまうことも。外壁のクラックの種類や補修方法についてご紹介いたします。

クラックの種類

クラックが起きやすい外壁は、モルタルなどの湿式工法で仕上げられた外壁です。同じように見えるクラックにも種類があります。

ヘアークラック

ごく細い0.2mm程度のひび割れを「ヘアークラック」といいます。ヘアークラックは塗膜にできた表面的なひび割れのことです。塗膜の劣化によるもので、モルタル壁にはヘアークラックはつきものといえるでしょう。

雨水は侵入しない程度のクラックなので緊急性は低いものの、何か所か見られるようであれば、外壁塗装を検討する時期に入っています。

乾燥クラック

モルタルなど湿式工法の外壁材には水分が含まれています。外気にさらされ乾燥していく中で、外壁材に含まれる水分は蒸発していきます。

その際に外壁材が収縮し、発生するのが「乾燥クラック」です。乾燥クラックは、塗装の際の乾燥時間が十分でなかったことが原因として挙げられます。

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回の塗り工程があるのが正しい工程です。どれかを省略してしまったり、乾燥時間を十分に取らなかったりすると、後にクラックの原因となってしまいます。

工期や費用がかかっても、塗り工程と乾燥時間をしっかり確保することで、乾燥クラックは予防することができるでしょう。

構造クラック

ヘアークラックや乾燥クラックは塗膜表面で起きる問題ですが、構造クラックは事情が異なります。

構造クラックは、建物内部や構造からの影響でできるものです。地震や地盤の影響、建物の強度不足による歪みなどが原因となり、クラックが起きています。

このクラックが起きた場所は、外壁に力がかかったときの逃げ場になっています。適切な修繕を行わない限り、同じ場所に力が加わりクラックが悪化してしまいます。

クラックの補修

クラックはその程度により、補修方法が異なります。いずれの程度であっても業者へ補修を依頼し、確実に修繕してもらうことが大切です。

表面的なクラックの補修

ヘアークラックなど小さなクラックは、微弾性フィラーという下塗り材で補修することができます。微弾性フィラーは弾性のある塗料で粘りがあります。ひび割れ部分を埋めて、再びクラックが入らないように、下地を調整する役割を持っています。

0.3mm以上のクラックは、外壁材までクラックが及んでいる可能性もあるので、外壁内部が雨水で侵食されないように、シーリング材でしっかりと穴埋めをします。その上で、微弾性フィラーの下塗り、塗装という工程になります。

構造クラックの補修

0.7mmを超えるクラックは、構造クラックの可能性があります。構造クラックの場合、表面的な補修ではすぐに再発してしまうことも。

建物の傾きや強度、構造の歪み、地盤の調査など、住宅に負荷がかかっている原因を探ることで適切な修繕方法を導き出します。場合によっては耐震補強が必要になるケースも出てくるでしょう。

構造クラックの補修は、あえてクラックに沿って外壁材をディスクサンダーで削り取ります。これをVカット工法といいますが、デコボコしたクラックの内部を削ることで、シーリング材の密着度を高めることができる工法です。

シーリング材は乾くとへこむので、樹脂モルタルで平滑に仕上げていきます。その後周囲と違和感がないように、色や模様を復元しますが、一番技術が必要とされる工程です。
構造クラックの補修は、クラックの跡が残りやすいので、技術・経験のある業者へ依頼すると良いでしょう。

まとめ

モルタル外壁にはつきもののクラックですが、住宅の安全性を量ることができるサインともいえます。見落とさずに適切な修繕や塗り替えを行っていけば、モルタル外壁の住宅は30年程の耐用年数があるといわれています。

モルタルの外壁を考えている方は、クラックなどの劣化についても知っておくと、いざという時に役立つでしょう。


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