更新日:2018/11/18

窓を変えるだけで断熱性がアップ? 住宅の断熱性と窓の関係について解説します!

暑い時期や寒い時期になると気になるのが、エアコンなどの冷暖房機器にかかる光熱費ではないでしょうか。 少しでも光熱費を抑えたいところですが、冷暖房費を減らすためのキーポイントとなるのが家の断熱性能です。 エアコンをつけているのに、暑かったり寒かったりするのは、家の断熱性能に問題があるのかもしれません。 この記事では、家の断熱に大きく関わる「窓」について解説していきます。

窓から熱が出入りする

窓が多い家は明るく開放的ですが、窓を通して熱が出入りしやすい環境下にあります。壁と比べて、窓は10倍も熱を通しやすいといわれているのです。
夏は暑い日差しを部屋の中にダイレクトに伝え、冬は暖房で暖まった空気が窓から逃げてしまうことに。
これでは快適な温度を維持するのに、多くの無駄なエネルギーを使うことになってしまいます。何だかとても勿体ない話ですね。

外気温に左右されない環境、すなわち窓の断熱性能を上げることが光熱費削減にも大きく繋がっていくのです。

健康にも影響する結露

断熱性が低い住宅でよく見られるのが結露です。冬場に結露してしまう住宅は、暖まった空気が逃げやすいだけでなく、結露によって健康を害する恐れもあります。

結露が発生するとサッシや床が濡れてしまいますが、これを放置するとカビが生えることに。さらにはカビをエサとするダニも増え、アレルギーやぜん息になるリスクを高めてしまうのです。

窓の断熱性能を上げる方法

家計にも家族にも優しい住宅であるためには断熱性が大切であるとお分かりいただけたと思います。では、どのように窓の断熱性を上げれば良いのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

簡単に貼れる断熱シート

昔はプチプチを窓に貼って暖房費を節約……という節約ワザも見かけましたが、最近ではもっと見栄えの良いおしゃれな断熱シートが多く販売されています。
冬だけではなく夏にも使える断熱シートやUVカット機能を持つシートなど、バリエーションも豊富です。断熱シートは貼るだけなので、誰でも簡単に施工することができます。

複層ガラスでガラスの断熱性能を上げる

単層の板ガラスは熱を通しやすいものですが、ガラスとガラスの間に空気層を挟んだ複層ガラスに変えるだけで、熱を通しにくい窓になります。

この複層ガラスの空気層は熱伝導率が低く、単層ガラスの熱伝導率と比べて約1/30程。空気層の厚さに比例して断熱性が向上していきますが、12mmを超えると空気層の空気が対流し始めます。
このような熱移動の現象が起きると、それ以上断熱効果は向上しなくなるため、空気層は厚ければ良いというものでもありません。12mmまでを目安に検討すると良いでしょう。

また、この空気層にアルゴンガスを注入した複層ガラスもあります。アルゴンガスは空気よりも比重が重く、熱を伝えにくい性質を持っているので、より高い断熱効果を得られるでしょう

サッシも断熱性の高いものに変える

以前は普及率の高かったアルミサッシは、冬場に触ってみると冷たく、熱伝導率が高いことが分かります。サッシは熱伝導率が低いものを選べば結露もせず、断熱効果も得ることができます。

木製のサッシは断熱性が高く、インテリアやデザイン性の面も優れていますが、防火性能の不安や価格が高いというデメリットがあります。また、メンテナンスのサイクルが早いので面倒に感じることもあるかもしれません。

これらの問題をバランス良くクリアしているのが、樹脂製のサッシです。
熱伝導率が低く、気密性にも優れています。遮熱性もあるので、夏場の温度上昇を抑える効果も。樹脂は加工しやすいので、出窓やアーチ形状など個性的なデザインに対応することも可能です。

内窓をつけて二重窓にする

簡単に二重窓にできることで注目を集めているのが、内窓リフォームです。
複層ガラスはガラス2枚で構成したものであるのに対し、内窓は既存窓の内側にサッシを取り付け、窓サッシが2つで構成されるものです。

複層ガラスはガラス内に空気層を設けていますが、内窓の場合はサッシとサッシの間に空気層があることに。どちらも断熱の原理は同じですね。

内窓はサッシが2つあることによって、断熱性に加え、防音性や防犯性にも優れています。施工も早ければ、窓1枚当たり1時間程で完了するそうです。既存窓は残すので、大掛かりな工事にならないのもメリットといえるでしょう。

まとめ

窓のリフォームというと大掛かりなイメージがありますが、部屋単位で考えれば1日で完了してしまいます。長い時間を過ごすリビングや寝室から、窓の断熱を検討してみてはいかがでしょうか。


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