玄関の床材にはどんな種類がある? 玄関床の選び方とアイディア

玄関の床は汚れた靴で歩き回ったり、ベビーカーや子供の遊具を置いたりと、何かと酷使される場所です。それと同時にお客様や宅配業者など、多くの人の目に触れる場所でもあります。耐久性とデザイン性が求められる玄関の床。どのような材質が適しているのでしょうか?
玄関の床に求められる機能とは?
雨の日の玄関床は、気を付けていても濡れた靴や傘から水滴や泥汚れがついてしまうもの。水に強く、変色・変質しにくい素材であることが求められます。
高齢の方や小さなお子様がいるご家庭では滑りにくさも大切です。床が濡れても滑りにくい素材や床仕上げが良いでしょう。
また、寒さが厳しい地域では凍結による破損も考えられます。耐凍害性が求められることもあるでしょう。
汚れにくい磁器タイル

水をほとんど吸わず、摩耗にも強い磁器タイルは、耐久性が求められる公共の場でもよく使われる床材です。サイズや色のバリエーションも豊富で、住宅のデザインに合わせた選択がしやすいでしょう。お手入れのしやすさも嬉しいポイントです。
同じタイルに素焼きのテラコッタタイルがあります。ナチュラルで素朴な雰囲気、変化していく風合いなど味わい深さが人気のタイルです。
しかし、吸水性が高く汚れやすいので、お手入れやメンテナンスに手間がかかってしまいます。残念ながら玄関の床には不向きと言えるでしょう。
磁器タイルの中にも、テラコッタの風合いを再現したタイルがあるので、そちらを検討すると良いでしょう。
高級感漂う大理石

ホテルやマンションのエントランスで見かけることが多い大理石の床。住宅に取り入れると、マーブル模様の美しさがモダンでラグジュアリーな印象を与えてくれます。
注意点はデリケートな床材であるということ。大理石は吸水しやすいので変色することがあります。また、酸に弱く酸性の洗剤は使うことができません。洗剤の選び方に注意が必要です。
個性的な床にしたい場合は、大理石のモザイクタイルで模様をつくるのも素敵です。これはモザイクパターンと呼ばれ、様々なデザインがあります。モザイクパターンはアンティークで華やかな印象を与えてくれるでしょう。
昔ながらの三和土

最近では見かけることが少なくなった昔ながらの三和土(たたき)。中古住宅のリフォームや和風の雰囲気を出したい場合にはおすすめの床仕上げです。レトロで懐かしく、どこか暖かい印象を与えてくれます。
三和土は土・石灰・にがりを混ぜて、叩きながら締め固めていくもの。調湿効果があり、夏の温度上昇を抑える効果も。実は日本の気候にぴったりの素材なのです。
三和土に似たような仕上げにモルタルがあります。モルタルはセメントと砂を混ぜたものです。
金コテで平らに仕上げたり、洗い出しで砂の表情を出したり、玉砂利を埋め込んだりと手法がいくつかあります。モルタルは石やタイルのような目地がないので、汚れが溜まりにくいのも特徴です。
また、小さなお子様のいるご家庭ではビー玉を埋め込んだり、手形を残したりするというアイディアも。今しか出来ない素敵な思い出作りですね。
まとめ
玄関の床は機能性が重要ですが、外観やインテリアのイメージを損なわない、調和することも選ぶ上でのポイントになります。
いつもきれいな玄関でお客様をお迎えするためにも、お手入れや掃除がしやすい床材だと尚良いでしょう。
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